私のかみさま
……傷付いてないわけがない


きっかけや動機がなんであれ
あのひとは、ずっと私を助けようとしてくれた


……そんな相手に、私は……


また、罪悪感が押し寄せて
それに押し潰されそうになる


……少しでも


その罪悪感から逃れようと、無意識に思ったのか
口から謝罪の言葉が溢れた



「……さか……き
…………め、なさい…………」



私はいつだってそう

誰かに謝ることしか出来ない


それも相手を想ってじゃない

後悔や罪悪感から自分を救いたいから



自分ばかりを守ろうとする



………私は、本当に弱い




「…………ごめ……な……さ……」




情けない涙声での謝罪の言葉


誰に聞かれることもなく、消えるはずだった



だけど
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