本当に好きだから。
「…勝者は、菜月!!」

雪菜の声にわっと周りが沸く。
柚月も、安堵した表情で私を見ていた。

柚月が私に近寄ってきて、声をかける。
「おつかれ、菜月。」
「…ありがとう。」

私はあんだけ大好きだって叫んだから、恥ずかしくて俯いた。
柚月はそんな私を抱きしめてきた。

「頼むから…頼むから、無茶だけはしないでよ。」
私は耳元で囁かれた甘い声に、笑顔で返した。
「無茶…しちゃうの。柚月が大好きな気持ちだけは、絶対に負けないから。」

なずなが言った「正面からぶつかる」という言葉にドキッとしたのは、きっと正面からぶつかることを避けてきたからだ。

でも、それだけじゃダメなこともきっと沢山ある。
だから私は…柚月と正面からぶつかりあいたいんだ。
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