雨上がりの夜空は
「え~っ悠馬くんすごーい!
デジカメのレンズ自分側に向けてみんなで自撮りなのにちゃんと全員入ってるしブレてな~い」

「わ~っほんとだ~!なんでそっち向きでそんなに上手く撮れるの?」

「しかもめっちゃ手馴れた感じに撮ってたしね」

「ん~?そうかな~?俺は普通にやっただけだけどねぇ」

4人で悠馬くんの自撮り技に感激してひとしきり盛り上がったあと

「じゃあ、俺他のヤツらんとこ行くからさ、あとで夜二次会行くよね?
またなぁ!ありがとね~」

悠馬くんはニコニコ手を振って去っていった。

「そういえば悠馬くんさ、写真撮ってる時どれも雪穂の隣に立ってたけど、雪穂って悠馬くんと仲良かったっけ?」

「ん~…あー言われて見ればそうかな?そうかも?
でも、一度も同じクラスにならなかったよね。
中3の時は奈保ちゃんとクラス一緒だったしね」

不意に奈保と愛実がさっきの悠馬くんの様子を思い出す。

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