雨上がりの夜空は
「あ~うん。クラスは3年間同じにはならなかったけどね、中1の時に塾が半年くらい一緒だっただけだよ」

「ふーん…。もしかして……」

私を見てニヤリと奈保が笑う。

「えっ?」

「やだぁ奈保ちゃんたらぁ!
まさかあたしと同じこと想像してる感じ?」

続いて愛実もニヤニヤ笑いだす。
2人のにやけ顔を見て、2人が何を想像していたのか何となく察した。

「ちょっ…違うよ!
悠馬くんとは決して2人が思ってるような関係じゃないから!断じて!
ってか今私彼氏いるから!」

「分かってるよ~!
2人がそうだったらそれはそれで面白いなぁって思っただけだって~。
…まぁそうだよね…雪穂はずっとアイツ一筋の片想いだったからね」

< 28 / 34 >

この作品をシェア

pagetop