【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
「刑務所なんて俺には似合わない。一生贅沢三昧して暮らしてやる。もちろん、お前にも楽させてやるよ。ちゃんといい子にしてたらな」
嫌らしい目で私を見て顔を近づけてくる彼の股間を思い切り蹴り上げる。
すると、彼は呻いて屈み込んだ。
「うっ!」
「いい気味ですわ! その汚い顔を近づけないでください。吐き気がしますの」
見下すように言えば、秋人さんは急に表情を変え、逆上した。
「お前……優しくしれやれば、つけあがりやがって」
顔をしかめながら痛みをこらえる彼は、ズボンのポケットから折りたたみナイフを取り出し、私の喉元に突きつけた。
肌に触れるナイフの感触に身体が硬直する。
彼がナイフに力を込めたからか、私が動いたのか、首にチクッと痛みが走った。
「いつも俺を馬鹿にしやがって。俺を怒らせるとどうなるか思い知らせてやる」
ハハッと高笑いすると、秋人さんはナイフで私のブラウスの中央を上から下へなぞる。
ナイフの動きを目で追いながら、ゴクッと唾をのんだ。
「誰かが来る前にお前を抱くのもいいな」
秋人さんは、淫靡な笑みを浮かべる。
恐怖を感じて後ずさるも、ドンと壁にぶつかり行き場を失った。
絶体絶命。
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