わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
冷たくなったごはんをあたためなおし、おなかが減ったわたしたちはごはんをほおばりながら悠の話を聞いた。

「大阪出張行ってたろ?」

「うん。」

「クライアント先が阪神大学の近所だったんだよ。それで、ちょっと野球部、顔出したら監督が喜んでくれて。助けてほしいって。言われたんだ。」

「え?」

「要は。大学でコーチしないかってこと。」

「コーチ?」

「コーチ業なんてやったことないし、不安だけどさ。バッテリーコーチがやめちまって、大変らしい。」

「マルシン、やめるってこと?」

「そうなるな。けどさ。俺はもう東京にいたくねぇ。」

悠はサラダをわしゃわしゃと口に入れた。

「俺、わかったんだ。野球やめてたのは美湖がいなかったせいなんだ。おまえが俺のもとに戻ってきて野球はやっぱり忘れられない、俺の…っていうより、俺と美湖の原点なんだってわかった。俺たち2人の間は野球なしでは語れないだろ?」

悠がお箸をおいた。

「ごちそうさま。コーヒーいれるよ。」

そして立ち上がり、コーヒーメーカーをセットしながら話す。

「幸い大学の職員になるから、給料はふつうに大学の職員分もらえるし、今と同じくらいだよ。実績上げたら、ボーナスでるらしいけど。」

コーヒーを探してるみたいだったので、わたしもたちあがり、コーヒーの粉を棚の中から出した。

「あとは、美湖がどうするかなんだ。俺は美湖が行きたくないなら、東京でこのままマルシンで働く。俺にとっては、何より美湖が一番だから。」
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