わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
「ということは、花村もということか。」

「わたしはもちろん大阪に着いていきます。だから、もし、大阪の部署に異動できるならとも思いますが、無理なら、辞めます。」

しばらく課長はおしだまっていたが…

「いいだろう。いつだ?」

「来年早々には来てほしいと言われてます。」

「今年いっぱいだな。なら、加賀にきちんとすべて引き継げ。12月末退職で上に話あげるから。」

「はい!ありがとうございます。」

「花村も大阪異動、打診してみる。理由が理由だから認められる可能性は高い。確信はないがな。」

「はい。」

美湖が嬉しそうに俺を見た。
これで、年明けには新しい生活をスタートできそうだ。


「課長、いろいろありがとうございました。」

美湖は片づけをしてくると先にデスクに戻った。

「ああ。まぁよかったな。なんとかなって。」

「はい。」

「みんなにはいつ言うんだ?」

「え?」

「結婚のことだよ。」

「そうですね。明日にでも。」

鮫島課長がくくくくっと笑った。

「社内の女子も男子も泣くぞ。」

「まぁ…それは…」

美湖…モテるもんなぁ…。

「あの…鮫島課長にとって美湖は…」

「え?そうだな。仕事はできるけどちょっと間抜けな部下。ってとこだな。」

「そうですか…」

そして鮫島課長は俺の目をまっすぐに見て言った。

「俺は、不毛な恋愛はしない。幸せにしろよ!」

そのままミーティングルームの扉をパタンと閉めると、鮫島課長は出て言った。


不毛な恋愛…か…。

< 191 / 201 >

この作品をシェア

pagetop