わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜



週末になる頃には、だんだん悠とわたしの噂話も落ち着いてきて、みなんだんだんわたしに対して今までどおり接するようになってきた。

悠がわたしに対して特別何をするということもなく普段通り接していたからだと思う。

金曜日の夕方、1時間ほど残業して、帰ろうとデスクの上を片付けていたらスマホが震えた。

LINE?
悠からだ。

『明日どっか行こうぜ。』

え?

『会社前のマキシコーヒーで待ってて。』

え?待っててって…

悠のデスクを見たら素知らぬ顔をしてPC画面とにらめっこしている。

『待ってます。』

LINEを返して、わたしは会社を後にした。


会社前のマキシコーヒーで待つ。

会社帰りの男女や友達同士らしき人たちが待ち合わせに結構利用してることに驚く。

そっか…金曜日だ。

コーヒーを一杯頼んでスマホを見ながら30分ほど待った頃、悠がわたしの前に現れた。

「悪いな。結構待った?」

「そんなことないよ。」

「行こ。」

「え?どこ行くの?」

「めし。」

とりあえずついていくと、電車で3駅行った悠のマンションの最寄駅の駅前の小料理屋さんに連れてこられた。

カウンター席に座ると、慣れてるふうに今日のおすすめとかを頼んでいる。

「ここ、よく来るの?」

「うん。おまえ、飲みたい?」

「いや、別に…」

「じゃ食うぞ。」

悠もお酒は頼んでない。あんま飲まないのかな?
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