愛してる。これからもずっと。
「あの、ここは?貴方は……」
目が覚めて部屋を見渡していたら、目に映りこんだ人に声をかける。
「あ、目が覚めたんだね……ここは、東京……俺は一ノ瀬彼方。君は覚えてないかもだけど……俺がここまで連れてきた。」
「……ご迷惑をお掛けしました。でも……あいにく……家の場所がどこか分からなくて……帰るにも帰られないのですが……」
「……それなら、見つかるまでここに住みなよ。」
私が言った言葉に少し悲しそうな顔をしたが直ぐに表情は戻り彼はそう言った。
「でも、迷惑なんじゃ」
「大丈夫。何も心配しなくていいから。ね?」
そういった彼は私の頬を撫でる。それが不思議と嫌じゃなく……されるがままじっとしている。
でも、彼は少しつらそうに微笑んでいた。