空に向かって


何となくそんな感じがしてた。

考えなしなのはいつもの事だもん。

「…サバ定食」

「渋っ」

急に吹き出した秀虎。

「なら中野食堂だな」

「行くの久しぶりかも…」

「俺昨日ぶり」

「ズルイ!」

中野食堂とは、私たちの家の近所にある昔馴染みの美味しい食堂屋さんの事。

秀虎も家族でよく行くんだとか。

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