空に向かって


…ついさっき。

青木に宣言したのに。


黒い感情は渦を巻いて、私の首元を締め付ける。


「丁度良いわ、アンタ達にも話あるのよ。座って話し聞いて頂戴」

照彦は空いている席をバシバシと叩き座るように促すと話し始める。





「この子、穂積沙織をここ紅蓮連合の“姫”にするから。」





私の許可なしに断言をした。



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