空に向かって


「…っ!違うよ…」

「じゃあ何?」

「………」


そりゃそうだよね。

過去の記憶から抹消なんてされるわけないよね。

私がやってきた事、全て蓄積されてるんだから。









「…私、姫にはならない」

「な、んで、」

そんなの決まってるじゃん。

驚きのあまり、元々大きな目を更に大きくさせて私を見る青木の目には、やはり“怯え”が拭いきれていない。

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