空に向かって


だからいくら幼馴染の私でも、秀虎と親しく学校まで一緒には行かない。

まだ死にたくない。


面倒ごとに巻き込まれたくない。っていうのが素直な感想。


だから今日秀虎のバイクの後ろに乗ってきたであろう青木はもちろん、みんなの注目の的。

いろんな意味で噂されている。


そんな彼女は気にする様子もなく、ただひたすら本とお友達。


本当、そういうところがムカつく。


朝のガヤガヤとしたクラスでただ一人、静かに本を読む青木は“高嶺の花”だから…

だから…


< 88 / 321 >

この作品をシェア

pagetop