ようこそ異世界レストランへ~食材召喚スキルで竜騎士とモフモフ手懐けます~
「どうしても肉体から出たいというのなら、もう一度死ぬしかないの」
「えっ……」
小料理屋で脳出血を起こした時の激痛を思い出し、美奈は恐れた。
あれをもう一度味わうのは御免である。
「それはちょっと……」と困り顔で異を唱えたら、「お待ちどおさまです」と後ろから声がして、ほかほかと湯気立つ唐揚げのプレートを持ったジモンが戻ってきた。
お代わりの唐揚げが、ライアスの前に置かれる。
するとライアスは、クールな表情を崩しはしないが興味の全てを唐揚げに向け、夢中で食べ始める。
それを見て目を細めたジモンが、美奈の肩にポンと手を置いた。
「お客さんたちが、うまいうまいと喜んでくれている。こんなに嬉しいことはないな。ミーナが新しい料理を閃いてくれたおかげだ。頼りにしてるぞ。これからもよろしくな」
美奈の眉がハの字に下がる。
そう言ってもらえるのは彼女としても嬉しいことだが、この体から出ていかなければと思ったところであったので困ってしまう。
曖昧に頷くしかない美奈に、助け舟を出してくれたのはマッキオである。
彼は明るく笑って、空の皿を持ち上げた。
「えっ……」
小料理屋で脳出血を起こした時の激痛を思い出し、美奈は恐れた。
あれをもう一度味わうのは御免である。
「それはちょっと……」と困り顔で異を唱えたら、「お待ちどおさまです」と後ろから声がして、ほかほかと湯気立つ唐揚げのプレートを持ったジモンが戻ってきた。
お代わりの唐揚げが、ライアスの前に置かれる。
するとライアスは、クールな表情を崩しはしないが興味の全てを唐揚げに向け、夢中で食べ始める。
それを見て目を細めたジモンが、美奈の肩にポンと手を置いた。
「お客さんたちが、うまいうまいと喜んでくれている。こんなに嬉しいことはないな。ミーナが新しい料理を閃いてくれたおかげだ。頼りにしてるぞ。これからもよろしくな」
美奈の眉がハの字に下がる。
そう言ってもらえるのは彼女としても嬉しいことだが、この体から出ていかなければと思ったところであったので困ってしまう。
曖昧に頷くしかない美奈に、助け舟を出してくれたのはマッキオである。
彼は明るく笑って、空の皿を持ち上げた。