この空の下
「で、本当に付き合ってるの?そんなわけ無いよな」

麗子さんがいなくなった途端に、詰め寄ってくる。


「何?悪いの?」

肯定も否定もせずに答えてみた。


「あいつ、いくつだよ」

「25歳だったかな」

「3つも年下じゃないか・・・やめておけ」

「空には関係ないでしょ」


今こうやって話していることさえ、麗子さんに申し訳ない。


なんだかいたたまれなくなり、私はその場を離れようとした。


でも、

「待てよ」と腕を掴まれた。


「離して」


公の場で、
彼女同伴の席で
平気で私に近づく空。


やっぱりおかしいよ。
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