この空の下
病院へ着いて3時間。
私は痛みと闘い続けた。
そして、
「羽蘭、おめでとう。かわいい女の子だよ」
悠平先輩の声。
やっと終わった。
痛みから解放された。
同時に訪れた出産の喜び。
「うわぁーかわいい」
優子先輩の声。
私に似たのかな色白な女の子。
隆哉に似て鼻筋も通っている。
「美人だね」
悠平さんに褒めてもらって、
「ありがとうございます」
隆哉も満面の笑顔。
私も目を離すことができずジッと見入った。
掌に向け伸ばした指を、ギュッと握った。
かわいい。とにかくかわいい。
この子のためならすべてを投げ出せる。
「赤ちゃん欲しいな」
普段弱いところを見せない優子先輩が、目を潤ませた。
「優子先輩」
私は知っている。
優子先輩がずっと不妊治療を続けていることを。
移植を受けた患者にとって妊娠は大きなハードル。
体調管理を万全にした上でしか妊娠もその継続もありえない。
たとえ出産したとしても、母乳はあげられない。
免疫抑制剤はそれだけ強い薬。
「優子、羽蘭を休ませてあげて」
悠平先輩が肩を叩いた。
私は痛みと闘い続けた。
そして、
「羽蘭、おめでとう。かわいい女の子だよ」
悠平先輩の声。
やっと終わった。
痛みから解放された。
同時に訪れた出産の喜び。
「うわぁーかわいい」
優子先輩の声。
私に似たのかな色白な女の子。
隆哉に似て鼻筋も通っている。
「美人だね」
悠平さんに褒めてもらって、
「ありがとうございます」
隆哉も満面の笑顔。
私も目を離すことができずジッと見入った。
掌に向け伸ばした指を、ギュッと握った。
かわいい。とにかくかわいい。
この子のためならすべてを投げ出せる。
「赤ちゃん欲しいな」
普段弱いところを見せない優子先輩が、目を潤ませた。
「優子先輩」
私は知っている。
優子先輩がずっと不妊治療を続けていることを。
移植を受けた患者にとって妊娠は大きなハードル。
体調管理を万全にした上でしか妊娠もその継続もありえない。
たとえ出産したとしても、母乳はあげられない。
免疫抑制剤はそれだけ強い薬。
「優子、羽蘭を休ませてあげて」
悠平先輩が肩を叩いた。