この空の下
その夜、私は寝付けなかった。
出産の興奮と、命を預かってしまった責任に心がざわついていた。
今まで強がって生きてきた。
失う物なんてなかった。
隆哉と出会って、生きたいと思った。
でも今は、
絶対死ねないと思う。
この子のためにも今は死ねない。
「長生きしなくちゃな」
私が思っていたことを言う隆哉に、驚いた。
私と隆哉は小さな命に共鳴していた。
ピコン。
隆哉にメール。
「朝一番で母さんが来るそうだよ」
「そう」
「ねえ隆哉」
「ん?」
「父さんに知らせてくれる?」
「ええ?」
やはり、驚いている。
私は父さんを避けていたから。
「いいのか?」
怪訝そうな顔。
「うん。知らせて欲しいの」
今、私の中に憎しみの気持ちはない。
不思議なくらい清々しく、『みんな運命に惑わされたのね』って思える。
この子の誕生をありがたく思う気持ちは、私自身をこの世に生んでくれてありがとうって気持ちに変わっていく。
翌日、隆哉のお母様と父が初めて顔を合わせた。
隆哉が迎えに行ってくれて、おじいちゃんとおばあちゃんもやって来た。
みんな笑顔で笑っていた。
小さくて柔らかな命を抱きしめながら、私は優しい気持ちに包まれていた。
出産の興奮と、命を預かってしまった責任に心がざわついていた。
今まで強がって生きてきた。
失う物なんてなかった。
隆哉と出会って、生きたいと思った。
でも今は、
絶対死ねないと思う。
この子のためにも今は死ねない。
「長生きしなくちゃな」
私が思っていたことを言う隆哉に、驚いた。
私と隆哉は小さな命に共鳴していた。
ピコン。
隆哉にメール。
「朝一番で母さんが来るそうだよ」
「そう」
「ねえ隆哉」
「ん?」
「父さんに知らせてくれる?」
「ええ?」
やはり、驚いている。
私は父さんを避けていたから。
「いいのか?」
怪訝そうな顔。
「うん。知らせて欲しいの」
今、私の中に憎しみの気持ちはない。
不思議なくらい清々しく、『みんな運命に惑わされたのね』って思える。
この子の誕生をありがたく思う気持ちは、私自身をこの世に生んでくれてありがとうって気持ちに変わっていく。
翌日、隆哉のお母様と父が初めて顔を合わせた。
隆哉が迎えに行ってくれて、おじいちゃんとおばあちゃんもやって来た。
みんな笑顔で笑っていた。
小さくて柔らかな命を抱きしめながら、私は優しい気持ちに包まれていた。


