【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 キッチンでインスタントのコーヒーと牛乳を温めて、ダイニングテーブルのイスに座る。

 そこからはテラスが見え、小さなテーブルとイスが二脚あった。

 お天気のいい日にあそこで食べたら気持ちよさそう。

 今日はあいにくのお天気で、雨は降っていないけど雲が厚くどんよりしている。

 食事後、お母さんに無事に着いたことをメールで送った。

 それから梨沙に電話をかける。

《ハル! こっちへ戻ってきたんでしょう?》

 梨沙は電話でもフランス語を話す。

「昨日の早朝着いたんだけど、体調を崩して今日はそっちに行けなくなったの」

《まあ! 大丈夫なの? 旦那さまはいるの?》

 心配そうな声色になった。

「彼は仕事よ。体調はもうよくなったの。でも鍵をもらい忘れたから部屋を出られなくて」

《食事は? 作って持っていくわよ》

「ありがとう。でも大丈夫。柊吾さんがお昼を手配してくれたから。また連絡するね」

 話したいことはたくさんあったけれど、それはまたの機会にして、私は通話を切った。

< 103 / 250 >

この作品をシェア

pagetop