【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
十一時五十分にインターホンが鳴った。
スーツケースの荷物を自分の部屋のクローゼットに移し替えていた手を止めて応答すると、このアパルトマンのコンシェルジュだった。
「コンシェルジュのエドモンドです。ムッシュ・ヤガミから頼まれたお食事です」
五十代くらいのブロンドの髪をした男性だった。
「ありがとうございます」
私はお弁当の入ったペーパーバックを受け取ってお礼を言い、チップを渡そうとした。
「ムッシュ・ヤガミからいただいておりますので」
そう言って礼儀正しくきびきびとした動きでお辞儀をして帰っていった。
「このアパルトマン、コンシェルジュがいたんだ」
さすが十六区。高級アパルトマンが立ち並ぶ地区である。
お弁当は和食店のものだった。カレイの煮つけやひじきとちくわの煮物。日本の高級料理店のお弁当くらい美味しかった。
柊吾さんは優しい。具合が悪いとはいえ、一緒のベッドに寝ても、なにもなかったのだから。きっと私は恵里菜さんのように妹みたく思われているのだ。これからもなにも起こらないだろう。
野菜がたっぷり入った白和えを食べながら彼のことを考えていると、テーブルに置いたスマホが鳴った。柊吾さんだ。
ちょうど彼のことを考えていたのもあり、驚いて食べたものがのどに詰まりそうになりながら、電話に出る。
スーツケースの荷物を自分の部屋のクローゼットに移し替えていた手を止めて応答すると、このアパルトマンのコンシェルジュだった。
「コンシェルジュのエドモンドです。ムッシュ・ヤガミから頼まれたお食事です」
五十代くらいのブロンドの髪をした男性だった。
「ありがとうございます」
私はお弁当の入ったペーパーバックを受け取ってお礼を言い、チップを渡そうとした。
「ムッシュ・ヤガミからいただいておりますので」
そう言って礼儀正しくきびきびとした動きでお辞儀をして帰っていった。
「このアパルトマン、コンシェルジュがいたんだ」
さすが十六区。高級アパルトマンが立ち並ぶ地区である。
お弁当は和食店のものだった。カレイの煮つけやひじきとちくわの煮物。日本の高級料理店のお弁当くらい美味しかった。
柊吾さんは優しい。具合が悪いとはいえ、一緒のベッドに寝ても、なにもなかったのだから。きっと私は恵里菜さんのように妹みたく思われているのだ。これからもなにも起こらないだろう。
野菜がたっぷり入った白和えを食べながら彼のことを考えていると、テーブルに置いたスマホが鳴った。柊吾さんだ。
ちょうど彼のことを考えていたのもあり、驚いて食べたものがのどに詰まりそうになりながら、電話に出る。