【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
でも一方で言いようのない不安もあった。それがなんなのかわからない。

「アリッサ、おはよう!」

 教室に先に来ていたアリッサは着席して、カフェで買ったコーヒーを飲んでいる。

「ボンジュール。ハル。まったく朝から幸せ全開な顔しちゃって」

 アリッサの隣の席に座った私は顔をほころばせて笑う。

「はい! お土産。アリッサ」

 机の上に綺麗な青色のチョコレートの箱を置く。

「なに? チョコレート? イタリアの? あ! もしかして旅行に?」
「うん。週末に行ってきたの!」

 そこへベラもやってきてアリッサの前に腰を下ろす。

「おはようー。なになに、チョコレート? ハル、イタリアへ行ってきたのね!」

 ベラの分のお土産もバッグから出して、ニコニコしながら手渡す。

「ありがとう。ようやく行けたのね」

 ふたりには柊吾さんがローマに連れていってくれると約束したことを話していた。

「ハル、幸せいっぱいだね。羨ましいわ」

 アリッサもベラも彼とうまくいっている。でも、彼女たちはまだ結婚を望んでいるわけではない。それでも幸せオーラたっぷりの私を羨ましいと思っているようだ。

「幸せすぎて怖いくらいなの」

 正直な胸の内を彼女たちに打ち明ける。

「はいはい。旦那さまに愛されて、ますますハルは綺麗になっているわ。もうこの肌なんてつやつやよ。唇もプルンプルンで。ハルはこのまま幸せ街道まっしぐらよ」

 ベラの言葉にアリッサも真剣な表情で頷く。



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