【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
柊吾さんは私が抱きかかえているクッションを下ろさせて手を重ねる。
「父は当分入院をする。半身麻痺は治らないだろう」
治らないと聞いて、心臓が鷲掴みされたように痛んだ。柊吾さんの気持ちを考えると、目頭が熱くなる。
「もう仕事には復帰できない。心春、よく聞いてほしい」
神妙な面持ちの柊吾さんを、私は首を微かに傾げて見つめる。
「俺はパリを離れなくてはならなくなった。本社で父の跡を継いで社長に就任することになったんだ」
私は驚いて愕然となる。
舌が貼りついてしまったように言葉が出てこない。
頭の中も真っ白で、ただ柊吾さんを見つめるだけしかできない。
「俺が日本へ戻ることになったら別れてもいいと約束したよな?」
柊吾さんは自虐的な笑みを浮かべていて、それが私の胸をザクッとつく。
「……あの約束は……私が柊吾さんと別れたかったら……だったよね? こんなに好きになっちゃったのに、どうしてそんなことを聞くのっ!? 柊吾さんは私と別れてもいいの!?」
押し寄せてくる言いようのない不安をこらえ、畳みかけるように口から出る。
「落ち着いて。俺は心春を愛している。別れるなんてできるわけがない」
「じゃあどうしてっ、どうしてそんなことを言うの?」
瞳が潤み始めて、涙腺が決壊しそうだった。
「父は当分入院をする。半身麻痺は治らないだろう」
治らないと聞いて、心臓が鷲掴みされたように痛んだ。柊吾さんの気持ちを考えると、目頭が熱くなる。
「もう仕事には復帰できない。心春、よく聞いてほしい」
神妙な面持ちの柊吾さんを、私は首を微かに傾げて見つめる。
「俺はパリを離れなくてはならなくなった。本社で父の跡を継いで社長に就任することになったんだ」
私は驚いて愕然となる。
舌が貼りついてしまったように言葉が出てこない。
頭の中も真っ白で、ただ柊吾さんを見つめるだけしかできない。
「俺が日本へ戻ることになったら別れてもいいと約束したよな?」
柊吾さんは自虐的な笑みを浮かべていて、それが私の胸をザクッとつく。
「……あの約束は……私が柊吾さんと別れたかったら……だったよね? こんなに好きになっちゃったのに、どうしてそんなことを聞くのっ!? 柊吾さんは私と別れてもいいの!?」
押し寄せてくる言いようのない不安をこらえ、畳みかけるように口から出る。
「落ち着いて。俺は心春を愛している。別れるなんてできるわけがない」
「じゃあどうしてっ、どうしてそんなことを言うの?」
瞳が潤み始めて、涙腺が決壊しそうだった。