【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「俺は日本へ戻らなくてはならない。だが、心春にそうしてくれとは言えない」
「私は……」
柊吾さんと契約結婚を決めたのは、パリにいられるからだ。フランス語を勉強し、美術館を巡って眼識を養って、お父さんの仕事に役立ちたかった。
でも、私は柊吾さんを愛してしまった。
「心春は若い。いろいろなことを吸収できる歳だ。俺は君の勉強の邪魔はしたくない」
柊吾さんは……私にパリに残れって、言ってるの……?
私は膝の上にあるクッションをギュッと握る。
「心春はパリに残ればいい。勉強を続けるんだ」
私がパリに残りたいと言いやすいように配慮してくれているのだろう。柊吾さんは優しく微笑む。
だけど……。
「柊吾さんのっ、バカーッ!!」
私はギュッと握っていたクッションを振り上げて、彼の顔にぶつける。
柊吾さんは反射的にそれを受け止め、私の手からそっと取り上げた。
私の目からぽろぽろと涙がこぼれて頬を伝い、手の甲に落ちる。
「心春……」
私の肩に柊吾さんの腕が回って抱きしめられる。
「離れるなんて嫌よっ! この一週間でさえ、死にそうなほど寂しかったのに! 何カ月も会えなかったら、寂しくて死んじゃうからね!」
「死なれたら困るな……」
困ったような声が、泣きじゃくる私の頭の上からする。
「私は……」
柊吾さんと契約結婚を決めたのは、パリにいられるからだ。フランス語を勉強し、美術館を巡って眼識を養って、お父さんの仕事に役立ちたかった。
でも、私は柊吾さんを愛してしまった。
「心春は若い。いろいろなことを吸収できる歳だ。俺は君の勉強の邪魔はしたくない」
柊吾さんは……私にパリに残れって、言ってるの……?
私は膝の上にあるクッションをギュッと握る。
「心春はパリに残ればいい。勉強を続けるんだ」
私がパリに残りたいと言いやすいように配慮してくれているのだろう。柊吾さんは優しく微笑む。
だけど……。
「柊吾さんのっ、バカーッ!!」
私はギュッと握っていたクッションを振り上げて、彼の顔にぶつける。
柊吾さんは反射的にそれを受け止め、私の手からそっと取り上げた。
私の目からぽろぽろと涙がこぼれて頬を伝い、手の甲に落ちる。
「心春……」
私の肩に柊吾さんの腕が回って抱きしめられる。
「離れるなんて嫌よっ! この一週間でさえ、死にそうなほど寂しかったのに! 何カ月も会えなかったら、寂しくて死んじゃうからね!」
「死なれたら困るな……」
困ったような声が、泣きじゃくる私の頭の上からする。