【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 大事な話ってなんだろう……。

 お義父さまの病状のことだけじゃない気がする……。

 嫌な予感を払しょくするように、頭を大きく左右に振り、手を洗ってうがいをした。

 リビングへ戻ると、柊吾さんはキッチンにいた。コーヒーの香りがしてくる。

 私はコーヒーをカップに入れている柊吾さんの背後に立った。

「心春用にミルクを温めてある。カフェオレでいいだろう?」

 柊吾さんが振り返る前に、私は後ろから抱きついた。
 
「心春?」
「……会いたかったの」

 言葉に出すと柊吾さんへの思いが溢れ出てきて、彼の腰をギュッと抱きしめる腕に力が入る。

「俺もだ。心春から甘えてくれるといい気分になる」

 柊吾さんは私の手を外し振り返り、今度は彼のほうから抱きしめてくれた。

「こうして甘えてくれるのなら、ときどき留守にしたほうがいいのかもな」
「柊吾さん……」
「リビングへ行こう。カップは俺が持っていくから心春は先に座ってて」

 小さく微笑んで素直に頷き、キッチンを離れた。

 ソファに座った私は心許なくて、クッションを抱きかかえる。

 柊吾さんはすぐに大きめのカップふたつを両手で持ってきてローテーブルの上に置いた。そして私の隣に腰を下ろす。

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