【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「ケーキもシェフが作っているんだ。美味しいから食べて」
イチゴがたっぷり断面からのぞいているSNS映えしそうなケーキを、正巳さんは勧めてくれる。
私は、西洋わさびとグレイビーソースのローストビーフが美味しすぎてつい食べすぎてしまい、まだケーキに手をつけていなかった。
「嫌いじゃないよね? 食べてもらえなかったとシェフが知ったら、がっかりすると思うな」
「がっかり……す、好きです。いただきます」
私はフォークで端を切って口へ運ぶ。そんな私に正巳さんが笑う。
「ねえ、兄さんが政略結婚をしたことに俺、驚いたんだよ」
唐突に政略結婚の話を出されて、私は目を瞬かせる。
「以前から身を固めろと父さんからは言われていたんだ。だけどミスユニバース級の美女の写真を見せられても気に入らなくて断わっていたんだよ」
そうだったんだ……。
そういえば、契約結婚を持ちかけられたとき、そんなことを言っていたっけ。
「パリへ出向した頃、兄さんは結婚している女性を好きになったんだ。兄さんは男から見てもカッコよくて魅力的だろう? 彼女も兄さんを好きになったんだ」
私は耳を疑った。
「えっ?」
それって不倫をしたってこと……?
「心春さん、気を付けて。兄さんの秘書に」
秘書……?
辻野さんの顔が脳裏に浮かぶ。
イチゴがたっぷり断面からのぞいているSNS映えしそうなケーキを、正巳さんは勧めてくれる。
私は、西洋わさびとグレイビーソースのローストビーフが美味しすぎてつい食べすぎてしまい、まだケーキに手をつけていなかった。
「嫌いじゃないよね? 食べてもらえなかったとシェフが知ったら、がっかりすると思うな」
「がっかり……す、好きです。いただきます」
私はフォークで端を切って口へ運ぶ。そんな私に正巳さんが笑う。
「ねえ、兄さんが政略結婚をしたことに俺、驚いたんだよ」
唐突に政略結婚の話を出されて、私は目を瞬かせる。
「以前から身を固めろと父さんからは言われていたんだ。だけどミスユニバース級の美女の写真を見せられても気に入らなくて断わっていたんだよ」
そうだったんだ……。
そういえば、契約結婚を持ちかけられたとき、そんなことを言っていたっけ。
「パリへ出向した頃、兄さんは結婚している女性を好きになったんだ。兄さんは男から見てもカッコよくて魅力的だろう? 彼女も兄さんを好きになったんだ」
私は耳を疑った。
「えっ?」
それって不倫をしたってこと……?
「心春さん、気を付けて。兄さんの秘書に」
秘書……?
辻野さんの顔が脳裏に浮かぶ。