【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「心外だな。君が気の毒だと思って教えたんだ。兄さんと離婚したくなければ、黙認すればいい。女にだらしない夫を持ってかわいそうに」
正巳さんは憤慨した足取りでリビングを出ていってしまった。
ドアが閉まって、私は大きく息をついた。
正巳さんはどういうつもりなんだろう……。家族なのに柊吾さんを陥れるような話をするなんておかしい。
柊吾さんが言っていた勝気な部分が出ちゃった……。九歳も年上の男性にお説教めいたこと言うなんて。
柊吾さんを信じたいのに、昨晩の電話を聞いてしまったことに加え、シャルルドゴール空港でもふたりの親密な姿を目撃していることから、私の心に黒い影が現れる。
「あら! 心春さんおひとりだったなんて。ごめんなさいね」
お義母さまの声にハッとして顔を上げる。
「い、いいえ。正巳さんは用事があるそうで……ケーキをいただいていました」
「そうだったの。ごめんなさいね。正巳さんは気が利かないのよ。二十七だし、心春さんのような素敵な奥さんをもらってほしいのだけど」
お義母さんは正巳さんが座っていた場所に腰を下ろして家政婦を呼んだ。
「お紅茶のお代わりとケーキを持ってきて」
家政婦さんが運んでくると、お義母さまは紅茶をひと口飲んでから私に視線を向けて話し出す。
正巳さんは憤慨した足取りでリビングを出ていってしまった。
ドアが閉まって、私は大きく息をついた。
正巳さんはどういうつもりなんだろう……。家族なのに柊吾さんを陥れるような話をするなんておかしい。
柊吾さんが言っていた勝気な部分が出ちゃった……。九歳も年上の男性にお説教めいたこと言うなんて。
柊吾さんを信じたいのに、昨晩の電話を聞いてしまったことに加え、シャルルドゴール空港でもふたりの親密な姿を目撃していることから、私の心に黒い影が現れる。
「あら! 心春さんおひとりだったなんて。ごめんなさいね」
お義母さまの声にハッとして顔を上げる。
「い、いいえ。正巳さんは用事があるそうで……ケーキをいただいていました」
「そうだったの。ごめんなさいね。正巳さんは気が利かないのよ。二十七だし、心春さんのような素敵な奥さんをもらってほしいのだけど」
お義母さんは正巳さんが座っていた場所に腰を下ろして家政婦を呼んだ。
「お紅茶のお代わりとケーキを持ってきて」
家政婦さんが運んでくると、お義母さまは紅茶をひと口飲んでから私に視線を向けて話し出す。