【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 パリへは水曜日に発つことになった。

 オーリィ家のみんな、アリッサやベラに会う予定も入れて、帰国は一週間後だ。

 出発当日、仕事終わりに柊吾さんは羽田国際空港まで送ってくれた。

 フライトは前回と同じで、二十二時五十五分に出発する。

 なかなか見送りの柊吾さんと別れられず、ようやく一時間前になってベンチから立ち上がった。

「柊吾さん、行ってきます」
「ああ。気をつけて行ってくるんだよ」

 柊吾さんは私を抱きしめて唇を重ねた。そして離れながら彼はフッと笑う。

「今日はこんなところでキスしないでって、言わないんだな」
「だって……」

 一週間も離れると思うと寂しさに襲われて、瞳が潤んでくる。

「俺のことは気にせずに楽しんでおいで」

 もう一度額にキスが落とされる。

 私はコクッと頷いて、ガラガラに空いている保安検査場へ歩を進めた。


 シャルルドゴール空港へは朝の四時三十分に到着した。

 気温は東京と変わらないが、早朝ということもあり肌寒く感じる。

 手にしていたストールを首に巻くと、柊吾さんがマフラーを巻いてくれたときのことを思い出してしまい、パリが好きなのに早くも帰りたくなった。

 一週間会えないのはつらいな。ともかく仕事を終わらせないと!

 自分に活を入れた私はタクシーに乗って、柊吾さんが取ってくれた五つ星ホテルへ向かう。

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