【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
ルーブル美術館のそばにあるホテルで、オーリィ家の住居のあるマレ地区にも近い。
女流画家はセーヌ川を挟んだ十三区に住んでおり、さほど遠くはない。
十一時に会う約束をしており、アーリーチェクインをしてホテルの部屋で休むことにした。
柊吾さんに着いたことをメールで知らせると、すぐに【おつかれさま。心春のいない夜は寂しかった】と返事があった。
約束の時間になり、ホテルからタクシーに乗り、女流画家のシモーヌ・バラチエさんの自宅へ向かった。
自宅は三階建ての一軒家。チャイムを鳴らし、出てきたのは五十代から六十代くらいのグレイヘアの小柄な女性だった。
「藤井画廊の八神心春です」
玄関でフランス語の自己紹介をすると、バラチエさんは優しそうな笑みになる。
「まあ、フランス語ができるのね!」
「少しですが」
「どうぞ入りなさいな。わざわざ日本から来させてしまってごめんなさいね。実は絵を買いたいと連絡が来たとき、詐欺なのかと思ったの」
バラチエさんは明るいリビングに私を通し、イスに座るように言ってから出ていく。そして、すぐにカフェオレが入ったカップと焼き菓子を持って戻ってきた。
私はバッグから書類を取り出して待っていた。
女流画家はセーヌ川を挟んだ十三区に住んでおり、さほど遠くはない。
十一時に会う約束をしており、アーリーチェクインをしてホテルの部屋で休むことにした。
柊吾さんに着いたことをメールで知らせると、すぐに【おつかれさま。心春のいない夜は寂しかった】と返事があった。
約束の時間になり、ホテルからタクシーに乗り、女流画家のシモーヌ・バラチエさんの自宅へ向かった。
自宅は三階建ての一軒家。チャイムを鳴らし、出てきたのは五十代から六十代くらいのグレイヘアの小柄な女性だった。
「藤井画廊の八神心春です」
玄関でフランス語の自己紹介をすると、バラチエさんは優しそうな笑みになる。
「まあ、フランス語ができるのね!」
「少しですが」
「どうぞ入りなさいな。わざわざ日本から来させてしまってごめんなさいね。実は絵を買いたいと連絡が来たとき、詐欺なのかと思ったの」
バラチエさんは明るいリビングに私を通し、イスに座るように言ってから出ていく。そして、すぐにカフェオレが入ったカップと焼き菓子を持って戻ってきた。
私はバッグから書類を取り出して待っていた。