【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 話はあっけないくらい順調に進み、楽しい時間が過ぎていく。アトリエも見せてもらい、私も彼女の絵のファンになった。

 シモーヌさんが描くのはモネのような印象派の絵で、彼よりは明るい色を使った優しい絵画だ。寂しい部屋がパッと明るくなる。

「とても素敵です」
「ありがとう。趣味で書いていたけれど、認められて嬉しいわ」

 無事に契約を交わし、その場で三点を受け取った。

 作品はフランス絵画標準号数寸の表記で六号といわれる410ミリ×270ミリの大きさ。これを私はフランス郵政公社へ持っていき、日本へ送る手続きをして任務完了となる。

「たしかにお預かりいたします」

 私は日本から作品の近況を知らせることを約束して、バラチエさんと別れた。


 無事に日本へ送る手続きを済ませ、お父さんから頼まれた仕事はこれで終わった。

 お父さんに任務完了のメールを送る。

 十八時にアリッサとベラのふたりとホテルで食事をする。それまでの時間、近くのルーブル美術館へ足を運んだ。

 何度も訪れ、鑑賞しているルーブル美術館だけど、数カ月ぶりに観るとまた新鮮で、観光客に交じりながらゆっくり観て回った。

 
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