【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 そうなると私は八神さんからしたら妹のようにしか見えなさそうだと、話を聞きながら思っていた。

「でも、それで面倒……?」

 よくわからなくてキョトンとなっていると、八神さんはフッと笑みを漏らす。

「おいおいわかると思う」

 そこへチャイムが鳴り、ルームサービスが到着した。

 男性スタッフがワゴンを押しながら入室してきた。八神さんはダイニングテーブルに並べるように指示をしている。

 極上寿司と、はまぐりのお吸い物や香の物、その他煮物やサラダが次々と並べられる。給仕の男性スタッフが退出して、見送った八神さんが戻ってきた。

「食べよう」

 ソファにいた私はダイニングテーブルのイスを引いて待つ八神さんのもとへ進む。

「どうぞ」
「……ありがとうございます」

 八神さんのような洗練された素敵な男性にイスを引かれて座るなんてことは普段なくて、なんだか胸がドキドキする。

 マナーや立ち居振る舞いは大人の男性。私も八神さんといれば大人になれるかな。

「美味しそうですね。お寿司だけかと思っていました」
「たくさん食べて」

 私は「いただきます」と言い、はまぐりのお吸い物を口にしてから、お豆腐ののった胡麻ドレッシングのサラダへ箸を伸ばした。

 
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