【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
私の向かい側に座った八神さんもサラダを食べ始める。
「私はこれからどうすればいいですか?」
あまりにも急展開で、その先のことはまったく頭になかった私は少し不安になって聞いてみる。
「あまり向こうを留守にできないんだ。今週の土曜日に家族の顔合わせをして籍を入れて、その足でパリに向かうプランはどう? 心春が日本にまだいたければ、俺はひと足先に帰っているが」
こ、心春っ……。
八神さんの口からすんなり名前が出てきて、私の心臓がまたも大きく跳ねる。
「どうした? キツネにつままれたような顔をして」
「今、心春って……」
「妻になるのに〝君〟では変だろう? 心春も俺を名前で呼んでほしい」
「じゃあ……柊吾さん」
初めて名前を口にしたのに、彼の名前がすんなり馴染んでいる気がする。
「それでいい」
私は大トロの握りを口の中に入れる。有名寿司店の握りはシャリが小さくて食べやすい。
そう思った瞬間、わさびの辛さに口元に手をやる。
「うぅ……」
「どうした!?」
柊吾さんが驚いて席を立ってこちらへ近づいてくる。
自分がわさびが苦手だということをすっかり忘れていた。なんせパリへ行ってからお寿司は食べていない。
「出して」
すぐに察した柊吾さんが私の口にナプキンを当てる。プルプルと首を横に振るも、どうしていいかわからない。
「私はこれからどうすればいいですか?」
あまりにも急展開で、その先のことはまったく頭になかった私は少し不安になって聞いてみる。
「あまり向こうを留守にできないんだ。今週の土曜日に家族の顔合わせをして籍を入れて、その足でパリに向かうプランはどう? 心春が日本にまだいたければ、俺はひと足先に帰っているが」
こ、心春っ……。
八神さんの口からすんなり名前が出てきて、私の心臓がまたも大きく跳ねる。
「どうした? キツネにつままれたような顔をして」
「今、心春って……」
「妻になるのに〝君〟では変だろう? 心春も俺を名前で呼んでほしい」
「じゃあ……柊吾さん」
初めて名前を口にしたのに、彼の名前がすんなり馴染んでいる気がする。
「それでいい」
私は大トロの握りを口の中に入れる。有名寿司店の握りはシャリが小さくて食べやすい。
そう思った瞬間、わさびの辛さに口元に手をやる。
「うぅ……」
「どうした!?」
柊吾さんが驚いて席を立ってこちらへ近づいてくる。
自分がわさびが苦手だということをすっかり忘れていた。なんせパリへ行ってからお寿司は食べていない。
「出して」
すぐに察した柊吾さんが私の口にナプキンを当てる。プルプルと首を横に振るも、どうしていいかわからない。