【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「私もホームステイ先の梨沙に教わりながらだったので、自信をもって作れますって言えないけれど、これからは任せてください」
「いや、君も忙しいだろう。家政婦を頼もうと思う。食べて」

 柊吾さんは私の手にスプーンを持たせる。

「いただきます」

 お粥の上に塩昆布と梅干をのせて食べ始めた。

 昨晩、機内で和食を食べたっきり。思ったよりお腹が空いていて、あっという間に完食してしまった。

「もっと食べる?」
「さすがにそれは。美味しかったです。ごちそうさまでした。シャワーを使ってもいいですか?」
「さっぱりしたいのはわかるが、明日の朝にしたほうがいい。点滴で一時的に熱が下がっているだけかもしれないから、今日は我慢して寝ているんだ。洗面所はあのドアだ」

 柊吾さんはトレイを持って立ち上がり寝室を出ていった。

 ベッドから出て洗面所へ行ってみる。その奥にバスルームが見えた。

 えっ……?

 ガラスの向こうにバスタブがある。

 開放感溢れるバスルームにギョッとなって、急いで手を洗って寝室へ戻った。

 ベッドに横になって柊吾さんを今か今かと戸惑いながら待っているうちに、瞼が落ちてきた。

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