拾ったワンコが王子を連れて来た
「あれ? 真美何してるの?」
先に目覚めた私は、昨日、節子さんに教えて貰ったのを思い出しながら、昨日に引き続き仲居さんの着物を着つけていた。
「二日間って自分から言ったから、最後まで働かせて貰おうと思って?」
「それはダメだよ?」
「なんで?」
「僕らの仕事だって、何も知らない素人に荒らされるのは嫌だろ?」
「え、でも…」
「それにほら、君には大切な仕事が有るだろ?
僕を満足させるって言う大切な仕事がさ?
昨夜は、真美のぼせちゃって、1ラウンドしか出来なかったし?」と言って、彼は折角結んだ帯をほどき始めた。
「真美は帰る前に、もう一度温泉はいりたくない?」
そう聞かれたら…
勿論、入りたい。
温泉なんてそうそう来れない。
でも…
結局、彼に騙される様に、朝日の登るゆく中、一緒に露天風呂へと入り、夕べに続くラウンドへと入った。
「真美、声は少し抑えるんだよ?
隣の部屋のお客様に、真美の可愛い声が聞こえちゃうからね?」
「えー自信ない…抑えたくても、いつも激しくするの稀一郎さんじゃない?」
じゃ、と言って、彼は岩場に座り、私においでと言う。
私は言われるがまま、彼にまたがる様に座ると、彼は唇で私の口を塞ぎ、激しく私の腰を動かした。
あっ…ぁん…ぁん…あぁ…
稀一郎さん…好き…好きよ…愛してる
だから、ずっと私を離さないで…
私だけを愛して…