拾ったワンコが王子を連れて来た
『ねぇあなた、隣町のワンニャンショップの若い男性店員の事知ってる?』
ん?
ペットショップの男性店員さんって、あの人の事かな?
「ワンニャンショップは、行ったことあるので知ってますけど?」
『どう思う?
あの男性店員?』
どう思うって…
特には何も思わないけど…?
何だろ?
なんかあったのかな?
『あれ、うちの弟なんだけど、どう?』
「えー律子さんの弟さんなんですか?」
律子さんの話だと、あのペットショップは律子さんの実家が営んでるお店で、弟さんは、あのお店の店長さんらしい。
「えーあのペットショップって、律子さんのご実家だったんですか?」
『実家っていうか…両親がいろいろ事業していて、そのうちの一つなの。で、弟の事どう思う?』
「どう?…て、特にはなにも…
まぁ親切な方とは思いますけど…?」
『結婚前提に付き合って見ない?』
えっえぇぇぇ!?
そんな急に言われても困るって言うか…
「折角のお話ですが…すいません」
『今、結婚考えてる人いるの?』
「いえ…私、結婚するつもりいまのところないので…」
その後も、律子さんから何度とお話貰ったが、その都度お断りしていた。
だが、ある日の事、いつもの様にワンコロの散歩に行くと、律子さんがいつも連れている、プードルのモンシェリーちゃんが居たので、私はいつもの様に挨拶をすると、それは律子さんではなく、律子さんの弟さんで、ペットショップの店長さんだった。
「律子さんおはようございます。モンシェリーもおはよう!」
『え?あ、おはようございます』
えっ!
「あ、すいません。律子さんだと思って…」
『あ、いつも姉がお世話になってます』
「いえ、こちらこそお世話になってます」
『そのコですか?』
「え?」
『以前、拾った犬が居るって?』
「あー、あれ違ったんです。知り合いのイタズラで…だから、もう飼い主はわかりましたから…ご心配をお掛けしました」
『そうですか?それは良かったです。
で、僕との事考えて貰えました?』
「は?」