独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「で、詩穂、こちらは詩穂のお友達かな?」
「う、ううん……。前の会社の社長と……その婚約者さん」
詩穂の答えを聞いて、蓮斗は詩穂から腕を解いて弘哉に向き直った。
「それはそれは。大変失礼いたしました。彼女が突然退職してお怒りになるのもわかります。社長にはご迷惑をおかけしたかもしれませんね」
蓮斗が過剰なほど丁寧にお辞儀をした。いったいなにを言うつもりなのかと詩穂は蓮斗を見た。蓮斗は詩穂の肩に腕を回して引き寄せる。
「彼女とは同じ大学だったんです。俺は大学時代、彼女のことが好きでした。でも、彼女にとって俺はただの友達で、当時は彼女と付き合えなかったんです。けれど、二ヵ月前に再会し、今度こそ絶対に逃さないと思って、彼女にプロポーズしました。幸い彼女もOKしてくれて、スピード婚約となりまして。おかげで御社を急に退職することになってしまったんです」
話を聞いているうちに弘哉の目が見開かれ、彼は驚いたようにつぶやいた。
「詩穂が……婚約?」
「やっぱり彼女はお話ししていなかったようですね。でも、どうか彼女を責めないでやってください。悪いのは彼女をいっときたりとも離したくないと、わがままを言った俺の方なので」
「う、ううん……。前の会社の社長と……その婚約者さん」
詩穂の答えを聞いて、蓮斗は詩穂から腕を解いて弘哉に向き直った。
「それはそれは。大変失礼いたしました。彼女が突然退職してお怒りになるのもわかります。社長にはご迷惑をおかけしたかもしれませんね」
蓮斗が過剰なほど丁寧にお辞儀をした。いったいなにを言うつもりなのかと詩穂は蓮斗を見た。蓮斗は詩穂の肩に腕を回して引き寄せる。
「彼女とは同じ大学だったんです。俺は大学時代、彼女のことが好きでした。でも、彼女にとって俺はただの友達で、当時は彼女と付き合えなかったんです。けれど、二ヵ月前に再会し、今度こそ絶対に逃さないと思って、彼女にプロポーズしました。幸い彼女もOKしてくれて、スピード婚約となりまして。おかげで御社を急に退職することになってしまったんです」
話を聞いているうちに弘哉の目が見開かれ、彼は驚いたようにつぶやいた。
「詩穂が……婚約?」
「やっぱり彼女はお話ししていなかったようですね。でも、どうか彼女を責めないでやってください。悪いのは彼女をいっときたりとも離したくないと、わがままを言った俺の方なので」