黒と白の羽
「・・・レイラは、女だったか?」



国王の言葉に鈴羅が頷く。



「何故、男の真似を?」



お妃が鈴羅に尋ねる。



「俺は・・・否、私は正真正銘の女です。
王家の方を騙すつもりでもありません。男の服装は、楽だからです」



鈴羅が素直に頭を下げた。



傍らには水虎と紅龍が降りてきていた。




「そうか・・・リークと騎士は知っていたのか?」



リークが、答えようと口を開いたとき



「知りませんでした、私が此処に来たのは・・・そうですね・・・第二王子・・・知ってますよね?」




リクアに問いかけた。




「まさか・・・あんた・・・」



リクアが目を見開く。



鈴羅は・・・瞳の色を黒と灰色に戻した。否、灰色を黒に染めて。



「・・・闇姫・・・何故お前がここに居るんだ!!!!!」



国王の大きな声にリールが驚きリークにしがみ付く。



「知りませんね。着たくて来た訳ではないですからね?
それと闇姫は魔族に要らない存在となりましたね・・・経った今から」



鈴羅は上を見た。



さっきは晴れていたのに、黒い雲が・・・曇りだした。
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