先輩手に入れます!

エリカ先輩のその言葉は
嬉しかったけど、それよりも
驚きの方が大きかった。

雫「...先輩のお母さんって
亡くなってるんですか...。」

絵梨花「ごめん、知らなかったんだ。
余計な事、言っちゃったね。」

当たり前だけど、本当に私って
先輩の事、何を知らないんだな。

雫「いえ、教えてくれて
ありがとうございます。
でも、聞かなかった事にします。
その方がいいと思うから...。」

エリカ先輩は私の手を握る。

絵梨花「行こっか。応援。」

雫「はい!」

エリカ先輩に引っ張られながら
ネット裏へとやって来ると
梶谷先輩が私のために買ってくれた
イスを指差しながらエリカ先輩は
笑っていた。
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