先輩手に入れます!

瀬那「北見、顔を見せろ。」

雫「...嫌です。」

瀬那「ダメだ、見せろ。」

雫「無理です。」

瀬那「だったら、俺が行く。」

そう言うと先輩はモニュメントの
空洞に足を踏み入れて
すぐさま私を見つけ出すと
後ろから私の頬を挟み込んだ。

振り返った私の顔は
やっぱり涙でぐちゃぐちゃで
その顔を見ながら先輩は笑ってた。

瀬那「ひでぇ顔。
今まで見た中で一番ブサイク。」

雫「...ですね。」

両手で頬を挟まられているから
身動きが取れなくて
私は先輩に向かって笑うしかなかった。

ブサイクな笑顔で。
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