先輩手に入れます!
いや、実際に先輩は優しい。
どんな言葉をぶつけられても
先輩の事を好きでいられたのは
先輩が優しい人だったからだ。
両親のように自分勝手な人ではないから
私は、先輩の事が好きなんだ。
雫「何でですか?」
瀬那「お前をもう...放っておけない。
そんな家に帰る必要はない。
北見。逃げる事は立派な勇気だ。」
雫「先輩に褒めて貰える日が
来るなんて想像もしてなかったです。
でも、匡貴の家には行きません。」
瀬那「じゃあ、俺と一緒に住むか?」
雫「...はは。先輩の方こそ
どこか具合悪いんじゃないですか?」
涙で滲んだ視界が突然ぐらつくと
私はすっぽり先輩の腕の中にいた。