先輩手に入れます!

瀬那「よく逃げたな。」

私が聞いた質問の答えとは
到底、結び付かない言葉を
先輩は口にした。

今、先輩が何を伝えたいのか
私には分からない。

だけど、とても優しい人だ。
相変わらず、先輩は。

瀬那「どうせ、お前の事だから
先の事なんて何も考えてないんだろ?
でも、お前はバカじゃない。
これから先...自分がどうなるか
ちゃんと分かってるはずだ。」

雫「やっぱり今日の先輩は
意味不明ですね。」

瀬那「明日、匡貴の両親に会おう。」

私の言葉の意味も聞かず
自分勝手に話を進めてしまう
先輩の事でさえ、優しいと思う。
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