先輩手に入れます!

瀬那「お前とお揃いでつけようと
思ってたらしいけど、あいつ
今日、風邪で休みだから預かった。
頑張れって応援してたよ。」

雫「ありがとうございます。」

瀬那「礼ならあいつに言えよ。」

雫「でも、先輩が届けてくれたから。
やっぱり、ありがとうございます。
絶対1位取りますね。
私のご自慢の運動神経見てて下さいね。」

瀬那「気が向いたらな。」

相変わらずぶっきらぼうな
先輩はそう言い残すと
2年生の応援席へと行ってしまった。

エリカ先輩に貰ったヘアゴムで
髪を結ぶと胸が熱くなった。

誰かからプレゼントを貰ったのは
初めてだったから。

「続いては1年生の100メートル走です。」

アナウンスが流れ
グラウンドの中心へと移動する。
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