拾いものは危険な恋のはじまりでした
「ハハハハハ・・皆の気持ちはわかるよ~」

笑いながら楽さんが近づいてくる

「何でですか?」

「あ~、今まで兄貴は女とまともに付き合ったことはない。

まあ、男だから体の関係だけの女はいたけどね。

先ず、女を隣に座らせるということもない。まして、笑いかけるなんて

俺も初めて見たよ」

ちょっと、気にかかる言葉もあったけど、この笑顔は私にだけ向けるもの

だと知って、胸が熱くなった。

「ただいま~!」

顎のあたりで切りそろえた黒髪に切れ長の目の美人さんが入ってきた

「おかえり~!姉貴、兄貴の嫁さんになる小春ちゃんだよ!」

「えッ!小春ちゃん!キャーッ、凄い可愛いじゃない!

奏、仏頂面の癖に良い子、見つけたじゃない!」

お姉さま・・テンション高いです。そして、奏さんはそんな仏頂面では

ないですよ。心の中でそっと反論した。

「小春ちゃん、私は奏の姉の月乃(ツキノ)よ。よろしくね!」

「月乃さん、小春です。よろしくお願いします」

月乃さんは、私を抱きしめよしよしと頭を撫でる。

「姉貴、小春は俺のだから・・」

そう言うと、私を引きはがし自分の胸に押し付けるように抱きしめた

すると周りから「「「おおお!!」」」驚きの声が上がる

「聞いてはいたけど、間地かで見ると凄いわねェ~」

奏さんのそんな姿をみて、驚きながら月乃さんは呟く

「まぁ、独占欲も程々にしないと、嫌われるわよ!」

ハッとした奏さんの顔

「小春、こんな俺は嫌いか?」

「いえ、そんな奏さんも大好きなので、大丈夫ですよ」

満面の笑みで「ほら、大丈夫だ!」と言って皆を呆れさせていた

そうして、宴会と共に家族の対面は無事終わったのだった
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