拾いものは危険な恋のはじまりでした
奏side

婚約してからいろいろあったが、最近は落ち着いた日常を過ごせている

あの3週間の禁欲生活はきつかった、可愛い小春が隣にいても手が出せない

なんて、拷問以外の何物でもない

禁欲が解禁され、俺のたまりにたまったものが、一気に放出された

自分でも、呆れてしまったが・・・

お袋が皆で温泉に行こうと言い出した。

昔から来ている馴染みの旅館だ。ここには部屋に露天風呂が付いている離れが

ある。背中に背負ってるものがある俺たちは、大浴場にはいけないから、こう

いう所は有難い。

おそらく離れ全てを貸し切ったのだろう。

小春がお袋たちと風呂に行った。俺も部屋の露天に入りビールを飲む

戻ってきた小春は、髪の毛をアップにし項が艶めかしい、白地に紫陽花の咲く

浴衣も儚げな小春の魅力を引き立てる。

襲いたい気持ちをグッと堪え、食事の用意してある広間に向かった

和懐石の料理はどれも美味かった。日本酒を飲みながら味わった

ふと隣の小春を見ると、ほんのりと赤い・・・飲んだのか?

「小春、飲んでるのか?」

「はい・・奏しゃん、甘くてェ、とっれも美味しいでしゅよ・・」

トロンとした目をして俺を見て言う。

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