転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
長持は着物を入れているのだろうか。それから、最初に案内された部屋にあったような茶箪笥に丸い鏡のついた鏡台。
ベッドは、オストヴァルト帝国のものだが、どっしりとしたアンティークで、ミナホ国風の家具とマッチしている。
ベッドのそばには衝立が置かれていて、こちら側からはベッドの様子が丸見えにならないよう配慮されていた。
「素敵! とても、素敵なお部屋ですね! ヤエコ様!」
「私も、この部屋は気に入っているんだ。さて、何をやろうか……真珠の首飾りにしようか、それとも、アメジストのブローチにしようか」
ここでは茶箪笥は、ヤエコの装身具入れとして使われているようで、順番に茶箪笥の引き出しを開けたり閉めたりしながら考え込んでいる。
「この扇子なんてどうだろうな」
引き出しから取り出した扇子を広げたヤエコは、そのままこちらへ上半身をひねってみせた。
「いえ、あのカレーの材料をいただけただけで……え?」
広げられた扇子に、ヴィオラの目が吸い寄せられた。
「"日本に、帰りたい……?"」
あまりにも思いがけなかったので、つい声に出る。そこに記されていたのは、日本語の文章だったのだ。忘れるはずもない。
「日本に、帰りたい……ええと、あとは」
今読み上げた文章の下には、英語で同じ意味をもつ一文がつづられていた。
ベッドは、オストヴァルト帝国のものだが、どっしりとしたアンティークで、ミナホ国風の家具とマッチしている。
ベッドのそばには衝立が置かれていて、こちら側からはベッドの様子が丸見えにならないよう配慮されていた。
「素敵! とても、素敵なお部屋ですね! ヤエコ様!」
「私も、この部屋は気に入っているんだ。さて、何をやろうか……真珠の首飾りにしようか、それとも、アメジストのブローチにしようか」
ここでは茶箪笥は、ヤエコの装身具入れとして使われているようで、順番に茶箪笥の引き出しを開けたり閉めたりしながら考え込んでいる。
「この扇子なんてどうだろうな」
引き出しから取り出した扇子を広げたヤエコは、そのままこちらへ上半身をひねってみせた。
「いえ、あのカレーの材料をいただけただけで……え?」
広げられた扇子に、ヴィオラの目が吸い寄せられた。
「"日本に、帰りたい……?"」
あまりにも思いがけなかったので、つい声に出る。そこに記されていたのは、日本語の文章だったのだ。忘れるはずもない。
「日本に、帰りたい……ええと、あとは」
今読み上げた文章の下には、英語で同じ意味をもつ一文がつづられていた。