転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「ターメリック、コリアンダー、クミン……」

 およそ、二十ほどの香辛料が調合されているようだ。一口、銀のスプーンでカレールーをすくって口に入れ、他に何が含まれているのか、考えながら口にする。

 ヴィオラの様子に目を丸くしたヤエコだったけれど、ぱんと両手を打ち合わせて笑い始めた。

「よくわかったね。陛下、それからアデリナ。食後にこの子を借りてもいいかい? 正解したのだから、ご褒美をやらないと」

 鷹揚に皇帝はうなずき、皇妃は微笑ましそうに口角を上げた。

「よかったわね。ヴィオラ」

「あ、ありがとうございます……」

 南蛮漬けをわけてもらうのとは、ちょっと違う。何が出てくるのかとヴィオラは身構えたけれど、ヤエコはますます楽しそうだ。

 食事の最後に出されたのは、甘い味付けがされた餅とミカンだった。オレンジとは少し違うので、これまた珍しいと手が伸びる。

 ヴィオラも、懐かしい味を堪能した。



 大満足の食事会が終わったあと、ヤエコに連れられたヴィオラは、ヤエコの部屋を訪れた。そこにある品々を見て、ヴィオラの目が丸くなる。

「……すごい!」

 その部屋は、一国の王姉というヤエコの身分にふさわしくしつらえられていた。
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