キミの溺愛は甘すぎる。
*
クローゼットを開け、中身を探るお母さん。
その後ろ姿を私は眺める。
「一体どういう経緯でそうなったの?
優翔と同じ部屋にしてもらうなんて」
「それ、は……」
あの後優翔はすぐに親に許可を取りに行った。
許可というか、宣言にも等しかったけれど。
私たちの両親はもちろん言葉を失うことしかできず、優翔はそれを肯定と受け取ったらしい。
都合のいい人だ。
強行突破にも程がある。
本当に優翔と同じ部屋だなんて、絶対に無理だ。
心臓が持つかどうか本気で心配になる。
「浴衣が着たいことにも意味があるの?」
「うっ……」
鋭いお母さん。
そう、早速私は行動に出ようと思い。
お風呂上がりは頑張って浴衣を着ることにした。