キミの溺愛は甘すぎる。



「やめて!どこに顔置いてるの!」
「んー…痛いよ鈴華」


一度顔を上げた優翔は私の手首を掴んできて。


「鈴華もよくするよね、俺に。
同じことしてるだけ」

「へ、変態!好きでもない女にそんなことしてっ…」
「鈴華だからいいの」


そう言ってまた同じことをしてくる彼。
恥ずかしくなり、全身に熱がまわる。



抵抗をやめた私はぎゅっと目を閉じていると、優翔が腰に手を添えてきた。


「ちょっとだけ食べたいなぁ…」
「絶対ダメ。拓哉さんと約束したんでしょ」

「最後までやらなきゃセーフだよ。
上だけなら…いてっ」


思わず優翔の頭を叩いてしまう。
いったい何を言いだすんだ。

変態な言動と思考に呆れるしかない。

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