キミの溺愛は甘すぎる。



「鈴華、お願いキスさせて?
誓いのキス」

「それ結婚式!」
「結婚するからいいよね、鈴華」

「気持ち悪い!
早く服着替えてきなさいよ!」


せっかく優翔の想いを知れたというのに、いつもと同じ強気発言をしてしまう私。

けれど優翔はまったく気にしていない様子。



「早く熱治そうね、鈴華。
そしたらいろいろなことができるから」

「な、にそれ…」
「キス以上のこともたくさんしようね」

「……っ!?」


ダメだ、私が本音を言った途端にこの暴走。
対処できないほどに優翔は勢いがあって。


「ね、寝ます…つかれた」

「うん、おやすみ。今日はたくさん寝ようね、おれは鈴華のそばにいるからね」


ぽんと、頭に優しく手を置かれて。

その行動にもさっきの言動にも安心感を覚えた私は、またゆっくり目を閉じた。


心の中で感じた幸福を味わいながら───

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