キミの溺愛は甘すぎる。
彼が嫉妬をした場合




「熱で休んでる間人が心配してたっていうのに、付き合ったってどういうことよ」


休み明け。
朝学校に行くなり、私はみっちゃんに報告した。

もちろん優翔の彼女になれたということだ。


「会って早々惚気とか聞いてらんない。
あー、嫌だ嫌だ」

みっちゃんはブツブツ文句を言っている様子だったけれど、その内容がまったく耳に入ってこない。


優翔の彼女になれたと考えるだけで、頬が緩んでしまう状態なのだ。


「ま、やっとって感じね。
おめでとう」

「……え?」

「神田の甘ったるーい溺愛に気づいてないの、多分鈴華だけだろうからね」


みっちゃんの言葉がすぐには理解できず、思わず呆然としてしまう私。

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