すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「難産に帝王切開?」
昼過ぎに帰ってきた智大と一緒にソファーに座り、今日の診察のことを話せばその内容に眉を潜められた。
そんな智大に苦笑しながら大きなお腹を撫でると、藍里は医師に言われたことを続けて話した。
「みんながみんなそうじゃなくて、ちゃんと安産の人もいるって。お産の時にならないと分からないから、その時の状況で一緒に頑張りましょうって」
「別に出産自体に危険はないんだな?」
「うん、大丈夫」
藍里が笑顔でそう言うと、智大はやっと表情を緩めた。
どうやら出産に対して危険があるのではと思ってしまったらしく、藍里は智大に寄りかかると、ごめんね……?と言った。
「可能性の話なのに、心配かけちゃった」
「気にするな。寧ろ、そんな話を医者からされていたのに黙られていた方が嫌だ」
「ん……」
そっと頭を撫でられ藍里が気持ち良さに目を瞑ると、小さくお腹を蹴られた。
最近は胎動も少なくなり、赤ちゃんがお産の準備をしているのだと分かると少しそわそわしてしまう。
「あと少しだね……」
「そうだな……」
部屋の隅には男女関係なく使えそうな色合いのベビー用品があり、こちらも赤ちゃんを迎える準備はバッチリだった。
いつ生まれるのか、初産は予定日から遅れるとも言うし……。と藍里がさらにそわそわしていると智大が苦笑して少し乱暴に頭を撫でてきた。
昼過ぎに帰ってきた智大と一緒にソファーに座り、今日の診察のことを話せばその内容に眉を潜められた。
そんな智大に苦笑しながら大きなお腹を撫でると、藍里は医師に言われたことを続けて話した。
「みんながみんなそうじゃなくて、ちゃんと安産の人もいるって。お産の時にならないと分からないから、その時の状況で一緒に頑張りましょうって」
「別に出産自体に危険はないんだな?」
「うん、大丈夫」
藍里が笑顔でそう言うと、智大はやっと表情を緩めた。
どうやら出産に対して危険があるのではと思ってしまったらしく、藍里は智大に寄りかかると、ごめんね……?と言った。
「可能性の話なのに、心配かけちゃった」
「気にするな。寧ろ、そんな話を医者からされていたのに黙られていた方が嫌だ」
「ん……」
そっと頭を撫でられ藍里が気持ち良さに目を瞑ると、小さくお腹を蹴られた。
最近は胎動も少なくなり、赤ちゃんがお産の準備をしているのだと分かると少しそわそわしてしまう。
「あと少しだね……」
「そうだな……」
部屋の隅には男女関係なく使えそうな色合いのベビー用品があり、こちらも赤ちゃんを迎える準備はバッチリだった。
いつ生まれるのか、初産は予定日から遅れるとも言うし……。と藍里がさらにそわそわしていると智大が苦笑して少し乱暴に頭を撫でてきた。