生簀の恋は青い空を知っているか。

AM3:45
二度見をするまでもなく、ガン見した。ガン見ってもしかして死語?

「君が潰れたから回収に来いって連絡があった」
「誰からです?」
「鼎。あの一家は昔から人遣いが荒い」

なんと、鼎は浅黄さんの連絡先を知っていたのか。

わたしは全く知らなかったのだけれど。

「いつもこんな時間まで起きてるんですか?」
「人のベッドを占領しておいて、よくそういうことが言える」
「あ、ごめんなさい」

ベッドの上で何故か正座をしてしまう。呆れた顔で、浅黄さんはPCを横に置いた。

「良い大人が潰れるまで飲むなよ。26歳の抱負にしとけ」
「はい……」

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